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おみそ汁と健康

  • 毎日のおみそ汁が胃がん予防に!
  • みそ汁の塩分は多くない。1日一杯のおみそ汁で健康づくり
  • カリウムの多い具だくさんのおみそ汁がおすすめ!

毎日のおみそ汁が胃がん予防に!

―みそ汁を飲む頻度の高い人ほど、胃がんによる死亡率が低い―

これは1981年に、国立がんセンター研究所の平山雄博士によって発表された『みそ汁を飲む頻度と胃がんの死亡率との関係』の調査結果です。
おみそ汁を飲む人と飲まない人の死亡率には明らかな差があり男女ともに、おみそ汁摂取頻度が高くなるほど、胃がんの死亡率が低くなることがわかったのです。とくに男性では、全く飲まない人の胃がんによる死亡率は、毎日飲む人に比べて1.5倍も高くなるというものでした。さらに5歳ごとの年齢別でも、男女ともほとんどの年齢層で毎日摂取者の胃がん死亡率が低いことも認められました。
また、この同じ調査結果を喫煙者の有無で分けたところ“タバコを毎日吸うが、おみそ汁を毎日飲む人”のほうが“タバコは吸わないが、おみそ汁をまったく飲まない人”よりも、胃がんによる死亡率は低くなっていました。

【人口10万人対標準化死亡率】毎日:男 171.9人・女 77.8人/ときどき:男 210.2人・女 85.3人/まれに:男 240.0人・女 97.5人/のまない:男 255.9人・女 113.6人 【みそ汁摂取別にみた胃がん標準死亡率】内容:みそ汁摂取と胃がんの死亡率に関する疫学調査/期間:1966年から1978年まで13年/地域:全国6県29保健所/人数:40歳以上の男女265千人(延べ300万人を超える)

出典:みそ健康づくり委員会(1999)『みそを知る』
※研究成果は、みそ全般のことを指し、特定の商品の効能効果を暗示させるものではございません。

みそ汁の塩分は多くない。1日一杯のおみそ汁で健康づくり。

味噌は一度に大量に食べることはないので、料理に使ったときの塩分量は多くありません。おみそ汁1杯では約1.2gで、他の食品の一回摂取量と比較しても少ない方といえます。
一日の塩分摂取目標量は男性9g未満・女性7.5g未満とされ、一回に1杯なら、おみそ汁の塩分を心配する必要はありません。
食塩の性質を活用して発酵・熟成させた味噌中の物質には、たくさんの効用があります。そんなおみそ汁を塩分のために敬遠するのは、もったいないことです。

【一食あたりの食品による塩分量の比較】カップラーメン 1杯(75g):4.8g/ソース焼きそば 1皿(365g):3.2g/ピザトースト 1枚(140g):3.1g/カレーライス 1皿(410g):2.7g/梅干し 1個(10g):2.2g/みそ汁 1杯(150g):1.2g/焼き込みごはん1杯(150g):0.8g

出典:みそ健康づくり委員会(1999)『みそを知る』
※研究成果は、みそ全般のことを指し、特定の商品の効能効果を暗示させるものではございません。

カリウムの多い具だくさんのおみそ汁がおすすめ!

決して多くはないおみそ汁の塩分ですが、それでも気になる場合には、具を工夫することで、問題は解消されます。
とくにカリウムを多く含んだホウレン草、しゅんぎく、イモ類などが塩分の体内吸収を防いでくれます。
また食物繊維の多いワカメ、ごぼう、こんにゃくなども、同じように塩分を対外に排出する働きがあります。
好き嫌いで選びがちな具ですが、カリウムや食物繊維の多い具だくさんにすれば、おみそ汁が栄養・機能的にいっそうすぐれたものになるのです。何種類かの具を上手にとり合わせたおみそ汁がおすすめです。

【ナトリウムとカリウムの関係】●ナトリウム排出システム(わかめ入りみそ汁の場合):胃の中は酸性のため、わかめとカリウムが離れる。→腸に入ってアルカリ性になると、わかめとナトリウムが結合し、その結果ナトリウムは、わかめとともに排泄されてしまう。残ったカリウムは吸収される。 食品中のナトリウム量とカリウム量(mg/100g)「五訂食品分析表」より制作 品名(ナトリウム:カリウム) さといも(微量:640)さつまいも(4:470) じゃがいも(1:410) ほうれんそう(16:690) しゅんぎく(73:460) 西洋かぼちゃ(1:450) ごぼう(18:320) にんじん(24:280) だいこん根(19:230) はくさい(6:220) なす(微量:220) キャベツ(5:200) ねぎ(微量:180) たまねぎ(2:150) ひじき乾(1400:4740) わかめ生(640:730) えのきだけ(2:340) ほんしめじ(9:300) なめこ(3:230) だいず乾(1:1900) 絹ごし豆腐(7:150) 木綿豆腐(13:140) 生揚げ(3:120) 豆みそ(4300:930) 米みそ赤色辛口(5100:440) 麦みそ(4200:340)

出典:みそ健康づくり委員会(1999)『みそを知る』
※研究成果は、みそ全般のことを指し、特定の商品の効能効果を暗示させるものではございません。

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