―みそ汁を飲む頻度の高い人ほど、胃がんによる死亡率が低い―
これは1981年に、国立がんセンター研究所の平山雄博士によって発表された『みそ汁を飲む頻度と胃がんの死亡率との関係』の調査結果です。
おみそ汁を飲む人と飲まない人の死亡率には明らかな差があり男女ともに、おみそ汁摂取頻度が高くなるほど、胃がんの死亡率が低くなることがわかったのです。とくに男性では、全く飲まない人の胃がんによる死亡率は、毎日飲む人に比べて1.5倍も高くなるというものでした。さらに5歳ごとの年齢別でも、男女ともほとんどの年齢層で毎日摂取者の胃がん死亡率が低いことも認められました。
また、この同じ調査結果を喫煙者の有無で分けたところ“タバコを毎日吸うが、おみそ汁を毎日飲む人”のほうが“タバコは吸わないが、おみそ汁をまったく飲まない人”よりも、胃がんによる死亡率は低くなっていました。
出典:みそ健康づくり委員会(1999)『みそを知る』
※研究成果は、みそ全般のことを指し、特定の商品の効能効果を暗示させるものではございません。
味噌は一度に大量に食べることはないので、料理に使ったときの塩分量は多くありません。おみそ汁1杯では約1.2gで、他の食品の一回摂取量と比較しても少ない方といえます。
一日の塩分摂取目標量は男性9g未満・女性7.5g未満とされ、一回に1杯なら、おみそ汁の塩分を心配する必要はありません。
食塩の性質を活用して発酵・熟成させた味噌中の物質には、たくさんの効用があります。そんなおみそ汁を塩分のために敬遠するのは、もったいないことです。
出典:みそ健康づくり委員会(1999)『みそを知る』
※研究成果は、みそ全般のことを指し、特定の商品の効能効果を暗示させるものではございません。
決して多くはないおみそ汁の塩分ですが、それでも気になる場合には、具を工夫することで、問題は解消されます。
とくにカリウムを多く含んだホウレン草、しゅんぎく、イモ類などが塩分の体内吸収を防いでくれます。
また食物繊維の多いワカメ、ごぼう、こんにゃくなども、同じように塩分を対外に排出する働きがあります。
好き嫌いで選びがちな具ですが、カリウムや食物繊維の多い具だくさんにすれば、おみそ汁が栄養・機能的にいっそうすぐれたものになるのです。何種類かの具を上手にとり合わせたおみそ汁がおすすめです。
出典:みそ健康づくり委員会(1999)『みそを知る』
※研究成果は、みそ全般のことを指し、特定の商品の効能効果を暗示させるものではございません。