甘酒のお祭り紹介
津島神社 一夜酒醸造
一夜酒醸造は、津島神社境内にある下神饌所にて行われます。
この場所は、神饌を作る際の下準備をする場所であり、一夜酒のほか、餅つき等が行われます。
一夜酒は、水を張った大釜にうるち米(白米)四升を入れ、焦げ付かないよう、掻き混ぜながら、二時間程煮ます。どろどろになった状態の白米を桶に入れ、人肌ほどの温度に冷ましてから五升の麹を掻き混ぜながら入れ、一晩醸造します。
麹菌は温度が高いと死に、温度が低いと発酵が促進されない為、凡そ人肌の温度に保つ必要があります。
その為、醸造中の夜、一度発酵の様子を確認します。この際、発酵温度が低いようであれば、一升瓶の空き瓶にお湯を入れ、発酵温度を上げます。この作業を「抱きを入れる」と言います。
発酵が上手く成功すれば、一夜酒は酸味の強い味になると言います。
尚、一晩の醸造では、発酵はそれほど進まず、アルコール分は皆無に等しいです。
この一夜酒は、天王祭の神事に使用され、一般参拝者にも頒賜(はんし)されます。
- ■開催日
- 7月第4土・日曜日
- ■開催場所
- 愛知県津島市神明町1