甘酒のお祭り紹介
佐野山王神社 山王まつり
花園町佐野の山王神社に伝わる祭りで,約700年の歴史があるといわれています。 赤い着物を着て,猿に扮した15歳から30歳までの若者が「ホーライ,ホーライ」の掛け声とともに甘酒を掛け合うという珍しい祭りで, この甘酒がふりかかった者は1年間無病息災で過ごせると伝えられています。
祭りは旧暦11月の申の日に行われ,月に3回申の日がある年は中の申,月に2回申の日がある年は最初の申の日となります。
Q. どうしてサルの格好をしているのか?
A.このまつりが,山王神社の祭礼であることから,猿をその使いとする山王権現信仰との関連を指摘できます。また,猿を山の神の使いとする伝承は,我が国に広く展開しています。このことから,サンノンサンマツリにおけるサルは,収穫の終わった集落から,稲作の農耕に関わった神霊を山へと連れ帰る使者と考えられています。
Q. どうして甘酒が用いられるのか?
A.甘酒は収穫された稲の稲霊を象徴するものであると考えられ,この甘酒がかかった家や人は栄えるとされています。
- ■開催日
- 12月(旧暦11月の申の日。月に3回申の日がある年は中の申。月に2回申の日がある年は最初の申の日)
- ■開催場所
- 熊本県宇土市花園町