お待たせしました。これが瓢亭自慢の朝がゆです。
その昔、夏の朝五時頃に祇園で夜遊びをした旦那衆が芸者さんと連れだって訪れ、寝ている主人を起こして「なにか食べさせて」と訴えたときに、ありあわせの材料で作って出したのが朝がゆ。いわば顧客のわがままな注文に応えたのが始まりだったわけで、お店のトレードマークの瓢箪に掛ければ、まさに瓢箪から駒が出た感じです。
名物の瓢亭玉子が盛られた八寸、瓢型の三ツ重ね鉢、吸物椀とお粥。暑い時期に熱いお粥に熱い葛あんをかけて食べる献立は瞬く間に評判になって、明治初年からは「朝がゆ」という看板をあげて売り出したそうです。
日本の朝ごはん
一日の始まりは朝がゆでほっこり。
世界のVIPにも愛される日本伝統の味。
-京都南禅寺湖畔-瓢亭-
2012/12/20