日本の発酵食 -食卓を飾る“菌未来”-
第一回:甘酒
2013/02/28
第一回:甘酒
日本の発酵食 -食卓を飾る“菌未来”-
2013/02/28
◎甘酒
【材料】(作りやすい分量)
米…1合
麹…200g
水…750cc
【作り方】
1.米をよく研ぎ、30分以上吸水する。鍋に米と水を加えおかゆを作る。
↓
2.麹は手でよくほぐし、粗熱がとれたおかゆに加えよく混ぜる。
↓
3.炊飯器に移し、蓋に重石をのせ、箸などで隙間を作って保温の状態で8時間前後発酵させる。
↓
4.完成。ミキサーやブレンダーで撹拌し、ペーストにして使うのもおすすめ。
【POINT】
□ 水分量はお好みで調整を。さらさらしたものが好みであれば、多めの水分でおかゆを作りましょう。
□ 炊飯器は「保温」の状態で使用すること(「炊飯」はNG!)。高すぎる温度では麹菌が死んでしまうため、隙間をあけて発酵させましょう。
□ 60度くらいでの発酵が理想的ですが、炊飯器によっては隙間をあけても温度が高く、発酵時間も短くなる可能性が。6時間くらいから味を確認してみましょう。麹の香りがほんのりとし、甘くなっていれば完成。
□ 甘酒の保存は冷蔵庫で1週間~10日程度。少しずつ発酵が進み、味わいも変化します。
□ 炊飯器のほかに、ヨーグルトメーカーで作ることもできます。
◎菜の花の甘酒入り白和え
【【材料】(2人分)
菜の花…1/2束
[A]
木綿豆腐…1/4丁
すりごま…大さじ1
甘酒…大さじ2
白みそ…大さじ1
薄口醤油…小さじ1/2
【作り方】
1. 菜の花は塩を加えた熱湯で茹でる。ざるにあげ、うちわで仰いで手早く冷まし、食べやすい長さに切る。
2. 豆腐はキッチンペーパーに包み、重しをして水切りをする。ボウルに豆腐を入れてヘラで潰し、泡立て器でお好みの加減まで滑らかにする。
3. [A]の材料を全て2のボウルに入れ、よく混ぜたら菜の花を加えて和える。
◎グリル野菜とベーコンのサラダ 甘酒ソース添え
【材料】(2人分)アスパラガス…2本
パプリカ(赤、黄)…各1/8個
ズッキーニ…1/3本
ラディッシュ…2個
チコリ、クレソン…適量
ベーコン…2枚
オリーブオイル、黒胡椒…各少々
[甘酒ソース]
甘酒ペースト…大さじ2
エキストラバージンオリーブオイル…大さじ2
レモン果汁…大さじ1
塩…小さじ1/2
【作り方】
1. アスパラガスは根元の固い皮をピーラーでむき、長さを半分にした後、縦に2等分に切る。パプリカは食べやすい大きさに細長く切り、ズッキーニは輪切りに。ラディッシュは葉ごと縦半分に切る。ベーコンは幅2~3cmに切る。
2. オリーブオイルをフライパンで熱し、野菜とベーコンを色よく焼く。
3. 2の野菜を、クレソン、チコリと器に盛り、黒胡椒を削る。甘酒ソースを添えていただく。
[甘酒ソース]
材料を全てボウルに入れてよく混ぜる。
◎ぶりの煮付け
【材料】(2人分)
ぶり(切り身)…2切れ
生姜…ひとかけ
茗荷…1本
[A]
甘酒ペースト…大さじ3
醤油…大さじ3
酒…大さじ6(90cc)
生姜…ひとかけ
【作り方】
1. ぶりは水気をよく拭き取る。生姜は皮をむき千切りにする。茗荷は縦に半分にし斜め薄切りにする。[A]の生姜は皮付きのまま薄切りにする。
2. 鍋に[A]の材料を全て加え一煮立ちさせたらぶりを加える。再び一煮立ちしたら弱火にし、スプーンで煮汁をかけながら8分程煮る。
3. 器に盛り、煮汁を少々かける。生姜と茗荷の千切りをのせる。
◎甘酒フレンチトースト
【材料】(2人分)
食パン(4枚切り)…2枚
バター…10g
きなこ、黒蜜…適量
[A]
甘酒ペースト…100cc
卵(M)…1個
【作り方】
1. バットに[A]を入れよく混ぜる。食パンを入れて絡め、ヘラなどで塗るようにして染み込ませ、ラップをして一晩おく。
2. フライパンにバターを溶かし、弱火~中火で1の食パンを両面色よく焼く。
3. 器に盛り、きなこをふりかけ黒蜜をかける。
吉祥寺のカフェで店長を務めた後、カフェプランナー、フードコーディネーターの資格を取得。カフェのプランニングやプロデュース、メニュー開発など食と食空間に関わる仕事に携わる一方、大手料理教室の講師を努める。現在は料理家、カフェプランナーとして活動。キッチンスタジオ「スタジオさときっちん」をオープンし、「さときっちん料理教室」を主催する。著書に『美人をつくる発酵食レシピ~塩麹・甘酒・ヨーグルト・納豆~』(じゃこめてい出版刊)など。