日本の発酵食 -食卓を飾る“菌未来”-
第三回:酒粕
2014/01/10
第三回:酒粕
日本の発酵食 -食卓を飾る“菌未来”-
2014/01/10
●豆腐となめこの粕汁
【材料(2人分)】
酒粕……30g
豆腐……1/4丁
なめこ……1袋
貝割れ大根……1/4パック
だし汁……2カップ
味噌……大さじ1
(作り方)
① 豆腐は1cm角くらいに切る。なめこは熱湯をかけておく。貝割れ大根は根元を切り、長さを半分に切る。
② 小鍋にだし汁を煮立て、豆腐となめこを入れて、2〜3分煮る。
③ ②の火をいったん止め、酒粕と味噌を煮汁で溶きのばしてから、鍋に加える。中火で1~2分煮る。貝割れ大根を加え、器に盛る。
●酒粕クリームのグラタン
【材料(2人分)】
酒粕……30g
生鮭(切り身)……2枚
ゆで卵……2個
ブロッコリー……1/2株
玉ねぎ……1/4個
バター……大さじ1
小麦粉……大さじ1
粉チーズ・パン粉……各適量
塩・こしょう……各適量
【作り方】
① 鮭は皮と骨を除き、食べやすく切って塩・こしょう少々をふる。ブロッコリーは小房に分け、茹でておく。玉ねぎは薄切りにする。酒粕は湯(分量外)1/3カップで溶く。
② グラタン皿の内側に薄くバターを塗り、①の鮭、ブロッコリーを並べる。
③ 小さめのフライパンにバターを溶き、弱火で玉ねぎを炒める。しんなりしてきたら、いったん火を止め、小麦粉をなじませる。再び弱火にかけ、炒めたら、酒粕を加える。まんべんなく混ぜ、トロリとしてきたら、塩小さじ1/2、こしょう少々を混ぜる。ひと煮立ちしたら、②の上にかける。粉チーズとパン粉をふり、予熱したトースターで8~9分焼く。
【酒粕の注意点】
※酒粕はアルコールを含んでいます。加熱することでアルコールは蒸発しますが、妊婦や子ども、アルコールに弱い方はご注意ください。
短大卒業後、会社員、料理家のアシスタントを経て独立。素材の味を引き出すシンプルかつ、健康的なレシピに定評があり、主に雑誌や書籍を中心に活躍。旅好きとしても知られ、ポルトガル料理を中心にした料理教室「Amigos Deliciosos」を主宰する。著書は『こんなに使える酒粕のレシピ』(家の光協会)、『みんなの夜9時ごはん』(新星出版社)など多数。