和食の楽しみ方入門
上品で美しい食べ方を覚える
2015/01/08
和食の楽しみ方入門
2015/01/08
魚の姿焼きを美しく食べることができるようになりたい、と思う人は多いのではないでしょうか。一方で、改めて美しい食べ方を学ぶ機会は少ないと思います。近年では、子どもたちの魚嫌いが懸念されていますが、その原因に、食べにくいこと、骨があることなどが挙げられています。人前できれいに焼き魚を食べるために、また、子どもたちに上手な魚の食べ方を伝えるために、美しい姿焼きの食べ方について久保さんに教えていただきましょう。
料亭などでは、吸い物に代わり出されることの多い茶碗蒸し。お店によってかたさが異なり、やわらかく汁気が多いこともよくあります。「茶碗蒸しは、器が熱く直接手に持つことができない場合があります。またスプーンで食べる際に、ついつい手皿をしてしまいやすいお料理です。美しく食べるには、器を手に持つ必要があるため、熱い場合は懐紙を用いたり、敷き皿を利用して食べてくださいね」と久保さん。
今回は、食べにくいお料理の食べ方と手順について久保先生に教えていただきました。一度覚えてしまえば、食べる際に不安に思うことなく、お料理の味を堪能することができます。ぜひ上品で美しい食べ方を試してみてください。
料理研究家
料理研究家
料理好きが高じて、高校生の頃から京都の老舗料亭「たん熊北店」にて学ぶ。同志社大学英文学科を卒業後、辻調理師専門学校に入学。調理師免許、ふぐ調理免許を取得。辻調理師専門学校出版部を経て、東京の出版社で料理書の編集に携わった後、独立。
現在は、料理製作、スタイリング、レストランのメニュー開発、テーブルコーディネート、編集など、食に関してジャンルを問わず精力的に活動中。
著書に『美しい盛り付けの基本』(成美堂出版)、『美しい一汁二菜 ―「おいしい」と「きれい」には理由がある』(河出書房新社)『きちんと、野菜の小鉢 ちょっとしたコツで「もう1品」がぐっとおいしくなる!』(河出書房新社)、『きちんと、おいしい昔ながらの料理』『旬の味手帖秋と冬』(ともに成美堂出版)などがある。