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ダイズラボのある生活
日本の郷土料理再発見!沖縄の「ジューシー」
2015/11/20
日本の郷土料理再発見!沖縄の「ジューシー」
ダイズラボのある生活
2015/11/20
日本各地には地域に根差した郷土料理があります。地域の文化や歴史が反映されている、地元に愛され続ける料理についてご紹介。「ダイズラボ」を使ったアレンジレシピもご紹介します。
ジューシーとは沖縄風炊き込みご飯のことで、大きく2種類に分けられます。ご飯粒がしっかりしているジューシーはクファジューシー、雑炊のように軟らかいジューシーはヤファラージューシーと呼びます。
一般的にジューシーというとクファジューシーを指すことが多く、作り方はいたってシンプル。ご飯と刻んだ豚バラ肉やカマボコ、ニンジン、シイタケ、ヒジキなどを、醤油や酒、砂糖などで煮た豚肉の煮汁と一緒に炊き上げるだけ。
町の食堂や沖縄そば店など、どこででもいただけるジューシーですが、そもそもは先祖へのお供え物でした。
旧暦で行事ごとを行う沖縄では、旧盆をとても大切にしています。3日間にわたる旧盆の初日をウンケー、翌日をナカビ、最終日をウークイと呼びますが、ジューシーはウンケーに先祖を出迎えるためのごちそう、ウンケージューシーが始まりとされています。
那覇市首里の高台にある沖縄そばの店「しむじょう」で、お店で提供しているジューシーの作り方を教えてもらいました。
具材は豚肉、ニンジン、沖縄県産のカマボコを細かく刻み、県産のヒジキ、県産のお米と豚肉を煮た時の煮汁、丁寧に採ったかつお出汁と一緒に炊き上げますが、この時、しむじょうでは隠し味に味噌を使用するそう。味噌を入れることで風味が増し味にコクが出るとのこと。以前はシイタケも混ぜ込んで、最後にネギをちらしていましたが、ジューシーのおいしさがより引き立つように、いまの具材に落ち着いたそうです。
「しむじょう」は、築150年余の石垣や樹齢100年余の椿の木、フール(豚小屋)が残る赤瓦の古民家で、2005年にオープンした沖縄そば店。建物は文化庁の登録有形文化財にも指定されています。
今回、ジューシーの作り方を教えてくださったのは、古波蔵信子さん。しむじょうの毎日のジューシーづくりを担当されています。
「私達沖縄の人にとってジューシーはウンケーになると必ずうさぎる(お供えする)ごちそうです。普段は家庭でよく作りますよ。具材はその日の残り物で作ります。家庭によって味付けはさまざまです。塩味のみで仕上げたり、豚肉の代わりにポーク缶を使うところもありますよ」
ジューシーとは先祖代々から続く沖縄の家庭の味のようですね。
沖縄そばの店「しむじょう」
住所:沖縄県那覇市首里末吉町2-124-1
☎&FAX098-884-1933
営業時間:11時〜15時
定休日:水曜日、旧盆、清明祭
通常、豚肉や豚の煮汁を入れてつくるジューシーはとても美味しいけれど、少々カロリーは高め。そこで、「ダイズラボ 大豆のお肉フィレタイプ」と鶏ガラスープを使ってヘルシーにアレンジ。具材と鶏ガラスープをのうまみを大豆のお肉がしっかり吸いこみ、味わい深いひと品に。
[材料]
米・・・2合
ダイズラボ 大豆のお肉フィレタイプ・・・1袋(水分をよくきる)
干し椎茸・・・2枚(水で戻しておく)
にんじん ・・・1/3本
乾燥ひじき・・・3g(水で戻しておく)
出汁(鰹節・昆布)・・・330cc
鶏ガラスープの素・・・小さじ1
しょうゆ・・・大さじ2
酒・・・大さじ1
みりん・・・大さじ2
[作り方]
【1】干し椎茸とひじきを水で戻しておく(ひじきを戻して立派だった場合は食べやすい大きさに切る)。米を研いでザルにあげる。
【2】人参と干し椎茸・大豆のお肉を5mm角に切る。
【3】炊飯器に米と出汁・調味料を入れ、[2]とひじきをのせて炊く。
今回の記事を通して、地元の暖かさやルーツから生まれる郷土料理の魅力をお届け出来ていれば嬉しいです。 次回は、『暮らし上手』お馴染みの料理家が「ダイズラボ」のあるライフスタイルを実践します! お楽しみに。