ダイズラボのある生活
料理家スズキエミさんの、身体に優しい食習慣
2015/12/19
料理家スズキエミさんの、身体に優しい食習慣
ダイズラボのある生活
2015/12/19
素材の持ち味を生かしたレシピや、季節に寄り添う暮らしぶりにもファンが多い料理家のスズキエミさん。自宅キッチンの作業台には、梅酒や梅干し、らっきょうなどの保存食がずらりと並ぶ。その作業台の上ではスズキさんがせいろ蒸しの準備中だ。レンコンやサツマイモ、カリフラワーなど、季節の野菜を蒸して、「作りおき」にするという。根菜類は火が通るのに時間がかかるので、蒸しておけばすぐに料理に使えてとても便利。そんな、シンプルだけれど、暮らしをちょっと豊かにしてくれるひと手間や、旬を取り入れる家仕事を大切にしている。
子育てに仕事にと忙しい日々を送りながらも、スズキさんが日々の食習慣で大切にしているのは、「できるだけ手作りすること」。保存食はもちろん、味噌は毎年自分で仕込み、マヨネーズやあんこを自家製で作ることもあるそう。「調味料も、塩、砂糖、酒、みりんなど、シンプルなものしか使わないですね。旬の美味しい時期に、食材をシンプルにいただくのが一番美味しいし、身体にもいいですからね。そうそう、さっきの蒸し野菜は、こないだ作った柚子味噌をつけて食べたら美味しいですよ」とニッコリ。季節に逆らわず、手間を惜しまず、丁寧に。美味しい湯気がたちのぼるスズキさんのキッチンは、まさに「日本のお母さんの台所」。今日も、家族を笑顔にする美味しい料理が生まれている。
そんなスズキさんに、今回『ダイズラボ』を使ったレシピを提案していただいた。使ったのは、大豆のお肉のミンチタイプとフィレタイプ、そして大豆粉の3種類。
「ミンチタイプは、鶏挽肉の代わりに使えそうだったので、ショウガとねぎを加えてそぼろに。常備菜のようにも使えますし、パスタやチャーハンの具材にもなると思います。フィレは、油と合うかな思ったので、我が家でよく作る豚こま肉の代わりにして、ゴボウと合わせてかき揚げにアレンジ。大豆粉は、長芋と油をプラスしてパンケーキに。実は大豆粉が一番難しくて、生地作りに苦労しましたが、この配合ならバッチリ! 美味しく仕上がりますよ」
常備菜、パスタ、かき揚げ、おやつと、毎日の献立にすっとなじむような4品は、いままでのダイズラボのイメージを、いい意味で一新するかもしれない。ぜひお試しを!
[材料] (作りやすい分量)
ダイズラボ 大豆のお肉 ミンチタイプ・・・2袋
ショウガ・・・1片
長ねぎ・・・1/2本
ごま油・・・大さじ1/2
(a)
醤油・・・大さじ1/2
味噌・・・大さじ1と1/2
[作り方]
【1】鍋にごま油とみじん切りにしたねぎとショウガを入れ、弱火にかけ、香りを出す。
【2】[1]に水けを切ったミンチを入れ、全体をざっくりと炒め、よく溶いた(a)を加え、全体がなじんだらバットに入れ冷ます。
使ったのは…大豆のお肉 ミンチタイプ
ココがポイント!
下味はついていましたが、ショウガを利かせて和風の仕上がりにしてみました。ミンチ状で扱いやすいので、トマトと煮込んでスープやソースにしても美味しいと思います。
[材料] (2人分)
大豆そぼろ・・・大さじ4
フィットチーネ・・・160g
しめじ・・・1/3パック
にんにく・・・1片
生クリーム・・・100cc
パルメザンチーズ、胡椒・・・適量
[作り方]
【1】パスタを茹で、フライパンにみじん切りのにんにくとオリーブオイルを入れ弱火にかける。
【2】[1]の香りが立ったらしめじを加えしんなりするまで炒め、生クリームを加え中火にし、ふつふつさせる。
【3】[2]に大豆そぼろを加え馴染ませ、パルメザンチーズを適量すりおろし、茹で上がったパスタを加え、ざっくりと和え、皿によそり、パルメザンチーズをすりおろし、胡椒を引く。
[材料] (5~6個分)
ダイズラボ 大豆のお肉 フィレタイプ・・・1袋
ゴボウ・・・1/4本
小麦粉、片栗粉・・・各大さじ2
揚げ油・・・適量
(a)
すりおろしショウガの汁・・・1片分
醤油、酒・・・各大さじ1
[作り方]
【1】フィレは水けを切り、ゴボウはささがきにアクを取り、よく混ぜ合せた(a)に加える。
【2】[1]のフィレとゴボウを一口大にスプーンで取り、小麦粉と片栗粉を混ぜた物に落とし、熱した油に落として色よく揚げる。
使ったのは…大豆のお肉 フィレタイプ
ココがポイント!
一番使いやすかったのが、このフィレタイプでした。薄切り肉のように使えて、油とも合うと思ったので、揚げ物に。フィレ自体、火が通っているものなので、調理時間も短く、日頃からリピートするおかずにもおすすめ。
[材料] (5枚分)
米油・・・適量
メープルシロップ
(a)
大豆粉・・・100g
ベーキングパウダー・・・小さじ1
砂糖・・・大さじ3
(b)
長芋・・・50g
卵・・・1個
牛乳・・・150cc
米油・・・大さじ1
[作り方]
【1】(a)、(b)それぞれ泡立て器でよく混ぜ合せておく。
【2】(a)に(b)を少しずつ加え、よく混ぜ合せる。
【3】フライパンを中火で熱し、米油を入れ、弱火にし、[2]を適量流し込み、じっくりと両面色よく焼く。
使ったのは…ダイズラボ 大豆粉
ココがポイント!
大豆粉に米油と山芋と牛乳を加えて、しっとり仕上げました。小麦粉に比べると焦げやすいので甘さも控えめにしてあります。食べる時にメープルシロップなどをかけて調節してみてください。
スズキエミさんのダイズラボレシピ、いかがでしたか?
ダイズラボをきっかけに、丁寧なシンプルライフをはじめてみるのもいいかもしれませんね。
料理家
料理家
カフェやレストラン勤務を経て、料理家として独立。料理教室『暦ごはんの会』主宰。季節の野菜と普段使いの調味料で作る、素材の持ち味を生かしたレシピが得意。著書に『ずっとつくれる野菜ごはん』(主婦の友社)、『季節の保存食とレシピ』(家の光協会)などがある。