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素晴らしき、ニッポンの味噌。
アレンジ自在のミソスープのススメ
2017/05/26
アレンジ自在のミソスープのススメ
素晴らしき、ニッポンの味噌。
2017/05/26
日々の食卓に欠かせない味噌汁ですが、具の組み合わせがマンネリ気味とお悩みの方も多いのではないでしょうか? ニュースタイルの味噌汁をミソスープと呼び、レシピ本も出版している料理研究家の口尾麻美さんに洋風アレンジ術を教えてもらいました。
「もともと味噌汁をあまり飲まない習慣だったのですが、フランスに行く飛行機の中で紙コップに入った具なしの味噌汁を飲んだんです。すごくおいしくて、そして紙コップというカジュアルさにも驚きました。それ以来、味噌汁って型にはめなくても、自分流に楽しめばいいんだと目覚めたんです」
気軽に栄養が取れて、具材も自由。スープ感覚で楽しめるミソスープは、ご飯だけでなくパンとの相性もよく、前菜として出しても。夏になると冷やしてもおいしく、塩分補給もできるのでおすすめです。
「オリーブオイルやバターを加えると、いつもの味噌汁も簡単に洋風に様変わりします。仕上げに入れるだけでなく、具材をバターやオリーブオイルで炒めてもいい。味噌と同じ発酵食品であるチーズはもちろん、豆乳との相性も抜群です。トマトジュースと味噌も合うので、冷蔵庫の余り野菜を入れてミネストローネ風にしたり、キヌアやオートミールを入れるとそれだけでも朝ごはんにぴったり。和風だしを使わず、野菜のだしやブイヨンをベースにしても洋風になります。具なしでクルトンやパン粉をトッピングするのもいいですよ」
器をお椀からスープ皿やマグカップに変えるだけでも気分が一新。口尾さんおすすめのレシピを試した後は、オリジナルの組み合わせを探してみてはいかが?
[材料(2人分)]
トマト(角切り)…1個
豆腐…1/2丁
バジル…2枚
オリーブオイル…適量
味噌…大さじ2 ※お好みで加減してください。
和風だし…400cc
[作り方]
【1】小鍋に和風だしを温め、味噌を溶いたら、トマトとほぐした豆腐を入れ、少し温まったら火を止める。(温め過ぎに注意)
【2】 [1]を器に盛り、バジルとオリーブオイルをたらしていただく。
[ポイント]
・冷やしてもおいしい。冷製にする場合はだし汁をあらかじめ、冷蔵庫で冷やしておきましょう。
[材料(2人分)]
ひじき(戻したもの)…70g
にんにく(芯を取って薄切り)…1/2かけ
鷹の爪(輪切り)…小さじ1
オリーブオイル…大さじ1
イタリアンパセリ(刻む)…適量
味噌…大さじ2 ※お好みで加減してください。
洋風だし…400cc ※顆粒のブイヨンを水で溶いたものや野菜だしでも。
[作り方]
【1】 小鍋にオリーブオイルとにんにくを入れ温め、にんにくがフツフツして香りが出てきたら、鷹の爪、ひじきを入れ油と馴染ませる。
【2】 [1]に洋風だしを入れ、温まったら味噌を溶く。器に盛り、パセリを散らしてできあがり。
[ポイント]
・にんにくは苦みが出るので焦がさないように気をつけましょう。
[材料(2人分)]
キャベツ…150~200g
ツナ缶…1缶
味噌…大さじ2
和風だし…400cc
オリーブオイル…大さじ1
パルメザンチーズ…適量
[作り方]
【1】 キャベツは1cm幅に切り、ツナ缶は油を切っておく。
【2】小鍋にオリーブオイルを温め、キャベツを炒め、しんなりしたら和風だしとツナを加え、少し煮たら味噌を溶いて火を止める。
【3】器に盛り、パルメザンチーズのスライスをのせる。
[ポイント]
・キャベツの炒め加減はお好みで。
・グリッシーニやバゲットを添えるのもおすすめです。
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料理研究家、フォトエッセイスト。旅先でインスピレーションを受けた料理を提案。雑誌や書籍などで活躍する他、料理教室やイベント出店も行っている。
『これだけで完全食 ミソスープ』(講談社)、『street food ISTANBUL トルコで出会った路地裏レシピ』『旅するリトアニア』(グラフィック社)、『トルコのパンと粉ものとスープ』(誠文堂新光社)など著書多数。