大湯みほのぬか漬けロマン
Vol.3 夏はさっぱりおいしく、体の中からきれいに!
「ぬか漬けそうめんチャンプルー」
2018/06/21
Vol.3 夏はさっぱりおいしく、体の中からきれいに!「ぬか漬けそうめんチャンプルー」
大湯みほのぬか漬けロマン
2018/06/21
こんにちは、ぬか漬けマイスターの大湯みほです。
夏の足音が聞こえ始めている今日このごろ。子供のころは、何も気にせずに外で元気に走り回っていましたが、やはり紫外線は気にせずにはいられませんし、食欲も低下しがち…と、大人になると夏の悩みは尽きないものです。
そんな悩みから私を救ってくれたのがぬか漬けでした。ぬか漬けを毎日食べて植物性乳酸菌をたっぷり取り入れているせいか、ちょっとしたことでバテたり、体調を崩しにくい体になっていることを実感しています。そして何より、腸内環境を整えることによって老廃物を溜め込まずにちゃんとデトックス。健康的な新陳代謝も上がり、気になっていたくすみ・そばかすなどが以前よりも気にならなくなりました。やはり、体は毎日の「質の良い食」の積み重ねが大切なんですね。外側のケアはまずは内側から。そう感じています。
そこで今回のおいしいぬか漬けレシピは、夏バテケアにぴったりのお料理をご紹介したいと思います。そして最後に、Myぬか床の管理にまつわる、よくある悩みにもお答えしますよ!
有名な沖縄料理を、夏野菜のぬか漬けでアレンジしました!
ゴーヤはビタミンCがたっぷりで夏バテケアにもぴったりですし、にんじんのカロテンは皮膚の再生機能を高めてくれるといわれているので、女性にはうれしい食材。さらに、夏が旬のオクラやみょうがを加えて、さっぱりといただける一品です。暑い夏は、このお料理で体の中から元気に乗り切りましょう!
この連載では、私がよく質問されるぬか床を管理するにあたってのお悩み事例も紹介していきたいと思います。
ぬか漬けをご自宅でされている方の多くが経験することばかりだと思いますので、ぜひ参考にしていただき、楽しいぬか漬けライフを送りましょう!
<よくある質問1>
夏場はぬか床の発酵が進んでしまって、味が落ち着きません。どうしたらいいでしょうか?
A:
ぬか床の乳酸発酵に適している温度は17~25℃なのですが、夏場は湿度も高くて管理がたいへんですよね。そんなときは、上手に冷蔵庫を利用しましょう。ずっと入れっぱなしでは、乳酸発酵がストップしてしまうので、1日1回は常温に戻し、ゆっくりと愛情を込めてかき混ぜてください。
潔く、「夏場はぬか漬けをお休みする!」という方もいるかと思いますので、念のためにその場合の対処法もお伝えしておきますね。
ぬか床のお野菜を全部取り出し、塩大さじ1を足してかき混ぜてから、ジッパー付き保存袋などに空気が入らないように密封して、冷蔵庫のチルドルームで保管してください。1~2ヵ月であれば、発酵がほとんど進んでいない状態で保存できます。
<よくある質問2>
ぬか床の味が酸っぱくなってきたのは、なぜでしょうか?
A:
酸味が出てくるのは、乳酸発酵が進みすぎている証拠です。対処法としては、粉辛子を小さじ1ほど入れてみてください。味が少し落ち着いてくるかと思います。
また、卵の殻で代用することも可能です。卵の殻を洗って乾燥させたら、中の薄皮をはがし、レンジで20秒ほどチンしてから(またはフライパンで炒ってから〉粉々の状態にしてぬか床に入れましょう。量としては、同じく小さじ1程度でOKです。
夏はぬか床の管理が難しいと思われるかもしれませんが、室内の温度さえ気をつけていただければ基本はOK!冬場よりもちょっと丁寧に状況を見てあげてくださいね。それでは次回もお楽しみに!
1981年生まれ。お笑いコンビ「チェリー☆パイ」での活動などを経て、祖母のぬか床を受け継いだことをきっかけに「ぬか漬け芸人」「ぬか漬けタレント」として本格的に始動。全国でぬか漬けにまつわるワークショップを開催するほか、テレビやラジオなどのメディアに出演してぬか漬けをPR中。2014年には初の著書「カラダいきいき!におわないぬか漬けレシピ」(SPACE SHOWER BOOKS)を発表している。