大湯みほのぬか漬けロマン
Vol.4 ぬか床を入れてさっぱりとコク深く!「野菜ゴロゴロぬか漬けシチュー」
2018/09/13
Vol.4 ぬか床を入れてさっぱりとコク深く!「野菜ゴロゴロぬか漬けシチュー」
大湯みほのぬか漬けロマン
2018/09/13
皆さんこんにちは、ぬか漬けマイスターの大湯みほです。 この夏はもう、本当に本当に暑かったですね!体調は大丈夫でしたか?夏バテで食欲があまりわかないという方も多いのではないでしょうか。 しかも、夏から秋になる季節の変わり目は、夏に溜まった疲れもあって体調を崩しがちなので、昼と夜の温度差に気をつけたり、食事に旬の食材を取り入れたりして、体を気遣ってくださいね。
秋は「食欲の秋」というくらいなので、夏に不調を感じていた人の体力も回復し、ご飯がいっそうおいしく感じられる時期。特に、最も栄養価が高くなっている旬の野菜は、素材を皮から丸ごといただけるぬか漬けで食べるのがおすすめです。おいしいだけでなく、ぬかの酵素や乳酸菌をたっぷりとることができますよ!
そして今回も、ぬか漬けを使ったアレンジメニューをご紹介。秋から冬にかけていただきたい、たっぷり具材はすべてぬか漬けというホワイトシチューです。
材料のぬか漬けは、すでにそのままでもおいしく召し上がれる状態になっているので、生の野菜を使うより時短レシピになります。クリーミーな中にほんの~りぬか床の酸味がさわやかに香るので、さっぱりとした口当たりで、ほんのりチーズのような風味も。ただ、ぬかの香りが強く感じられる方は、ぬか床は入れず、具材のぬか漬けだけでもおいしくいただけますよ!
「ぬか床って食べられるんだ!」と、驚く方も多いかと思いますが、実はぬか床自体にビタミンやミネラル、鉄分、食物繊維が含まれているので栄養たっぷり。今回のような大さじ1程度の塩分過多にならない量でしたら、さまざまなお料理にアクセントとして使えます。ぜひ試してみてくださいね!
この連載では、私がよく質問されるぬか床の管理方法や漬け方など、ぬか漬けにまつわるお悩みの事例をご紹介しています。今回も、とてもよく聞かれる事柄ですよ!
<よくある質問1>
チーズを漬けたら、ぬか床に変なにおいがついてしまいました。どうすればいいでしょうか?
A:
ぬか床には野菜だけでなく、お肉やフルーツ、チーズなどを漬けてもおいしいのですが、原則として野菜は野菜、チーズはチーズと、種類別に分けて漬けてください。そうしないと、ご質問者様のようにぬか床に漬けた食材のにおいがついてしまったり、雑菌が繁殖しやすい状態になってしまったりします!
小さなタッパーなどの容器で小分けにしたり、ジッパー付きの保存袋を利用したりすると便利ですよ。ぬか床をそれぞれに、まぶす程度でOKです。お肉やお魚で使用したぬか床は、1週間程度で使い切るか交換するかしてくださいね。ちなみに、今回の「野菜ゴロゴロぬか漬けシチュー」で使用した鶏ささみのぬか漬けは、4時間ぬか床に漬けましたよ。
<よくある質問2>
キャベツなど葉物の野菜をぬか漬けにすると、取り出すときにバラバラになってしまうのですが、何かいい方法はありますか?
A:
台所の三角コーナー用のネットに葉物野菜を入れて、そのままぬか床に漬ければ、取り出すときに便利です。切り干し大根や干しエビなど、より細かい素材を漬ける場合は、お茶パックのような物に入れて漬けるのもいいでしょう。
ぬか漬けを簡単に漬けるためには、裏技をどんどん使ってくださいね!きっと、もっと楽しいぬか漬けライフが広がると思います。それでは、皆さん、体調に気を付けてお過ごしください!
1981年生まれ。お笑いコンビ「チェリー☆パイ」での活動などを経て、祖母のぬか床を受け継いだことをきっかけに「ぬか漬け芸人」「ぬか漬けタレント」として本格的に始動。全国でぬか漬けにまつわるワークショップを開催するほか、テレビやラジオなどのメディアに出演してぬか漬けをPR中。2014年には初の著書「カラダいきいき!におわないぬか漬けレシピ」(SPACE SHOWER BOOKS)を発表している。