大湯みほのぬか漬けロマン
Vol.10 心も体もほっこり温まる
「ぬかかぼちゃ豆乳グラタン」
2019/12/05
Vol.10 心も体もほっこり温まる「ぬかかぼちゃ豆乳グラタン」
大湯みほのぬか漬けロマン
2019/12/05
皆さんこんにちは、大湯みほです。
いよいよ、令和元年も残りわずかですね。師走に入ると、お仕事もラストスパートに入ったり、家族や親族の行事で慌ただしかったりする方も多いと思います。でも、食事と睡眠はしっかりとって、元気にお正月を迎えられるよう、体調を整えましょう。
ぬか漬けに含まれる成分は疲れた体にも◎ですので、「1日1ぬか漬け」がおすすめですよ!
さて、今回も、ぬか漬けを使った、簡単なアレンジレシピをご紹介したいと思います。
ぬか漬けにしたお野菜が、ホワイトソースやチーズとマッチして、マイルドで優しい味わいになります。
具材をぬか漬けにすることで、普段なかなかバランス良く取り入れられない食物繊維や鉄分、ビタミンといった栄養素を効率的に摂取できますので、ぜひ試してみてください!
ここでは、私がよく質問されるぬか床を管理するにあたってのお悩み事例も紹介していきたいと思います。
ぬか漬けを実践している方の多くが経験することばかりだと思いますので、ぜひ参考にしていただき、楽しいぬか漬けライフを送りましょう!
<よくある質問1>
昔、祖母の家で作っていたぬか床に、さびた釘を入れていたのですが、それは何のためなのでしょうか?
A.
野菜をぬか漬けにすると、色があせてしまい、本来の鮮やかさは損なわれます。しかし、ぬか床にさびた釘を入れると、色あせを防止できるんですよ。
これは、ナスを漬けるときによく使いますね。ぬか床から取り出したナスは、直後はきれいな紫色でも、時間が経つと茶色っぽくなってしまいますが、ぬか床にさびた釘を入れておくといいんです!
さびた釘ではなく、ミョウバンをひとつまみ入れるでも色あせを防ぐことができます。ぜひやってみてください。
<よくある質問2>
お正月に帰省するのですが、ぬか床を持っていくのがとても大変です。どうしたらいいですか?
A.
しばらく家を空けるため、毎日ぬか床をかき混ぜられない…という質問は多く受けます。私は、旅行などにも小さなタッパーなどに入れて持っていくことが多いのですが、温度や湿度の管理も難しいですよね。
ここでは、ぬか床の手入れができない期間ごとに、いくつか対処法をお知らせしましょう。
■7~10日の場合
1. ぬか床から野菜をすべて取り出し、ぬか床の容器をトントンと地面に軽く落として空気を抜く。
2. ぬか床の表面を、空気が入らないようにしっかりラップする。蓋をして冷蔵庫のチルドルームで保管。
3.自宅に戻ったら、ぬか床を冷蔵庫から出して常温に戻し、いつもより愛情を込めて多めにかき混ぜる。
■10日~1ヵ月未満
1. ぬか床から野菜をすべて取り出し、ぬか床の容器をトントンと地面に軽く落として空気を抜く。
2. ぬか床の表面に、塩を2~3mmほどの厚さで全体を覆う。
3.ぬか床の表面を、空気が入らないようにしっかりラップする。蓋をして冷蔵庫のチルドルームで保管。
4. 自宅に戻ったら、ぬか床を冷蔵庫から出し、白い塩の部分のみ取り除く(塩はすでに溶けています)。そして炒りぬか、水を少し足して、いつもより多めにかき混ぜる。
■1ヵ月以上
1. ぬか床から野菜をすべて取り出す。ぬかをジッパー付き保存袋などの密封できる袋に入れ、しっかり空気を抜いて冷凍庫で保管。
2. 自宅に戻ったら、ぬか床を冷凍から出して解凍し、常温に戻す。
3.常温に戻ったら塩をひとつまみ入れ、いつもより多めにかき混ぜる。
4. 3~4日は常温(17~25℃程度が理想)で管理し、毎日手を入れる。その後、水分の多い白菜やかぶ、キャベツなどをまず漬けるのが◎。
ぬか床は、大切に育てれば嫁入り道具にもなりますし、子供や孫に分けてあげられるなど、一生の宝になります。愛情込めて、毎日こねこねしてくださいね!
1981年生まれ。お笑いコンビ「チェリー☆パイ」での活動などを経て、祖母のぬか床を受け継いだことをきっかけに「ぬか漬け芸人」「ぬか漬けタレント」として本格的に始動。全国でぬか漬けにまつわるワークショップを開催するほか、テレビやラジオなどのメディアに出演してぬか漬けをPR中。2014年には初の著書「カラダいきいき!におわないぬか漬けレシピ」(SPACE SHOWER BOOKS)を発表している。