大湯みほのぬか漬けロマン
Vol.11 旨みたっぷり!ぬか漬けの酸味を活かした
「ぬか漬けの酢豚風炒め」
2020/02/27
Vol.11 旨みたっぷり!ぬか漬けの酸味を活かした 「ぬか漬けの酢豚風炒め」
大湯みほのぬか漬けロマン
2020/02/27
皆さん、こんにちは。ぬか漬けマイスターの大湯みほです。
2020年に入って、新しく1年の目標を立てた方も多いのではないでしょうか?私の今年の目標は、おいしく食べて、心も体もすこやかに美しく…そんな毎日を送ることです。
良質な食生活はもちろんですが、大いに体を動かしてリフレッシュしたり、ゆっくりお風呂に入って睡眠をたっぷりとったりと、なるべく伸びやかな時間を過ごしていきたいですね。
もちろん、私のライフワークであるぬか漬けも大切。昨年もたくさんの方とぬか床を通して交流させてもらいましたが、今年はより広くぬか漬けのすばらしさを伝えていきたいと思っています!
それでは2020年一発目!植物性乳酸菌たっぷりのぬか漬けを使った、簡単アレンジレシピをご紹介しましょう。
材料をぬか漬けにすることで、ぬかによる自然な酸味を利用。ケチャップを使ったこってりな味つけでも、後味がさっぱりしているので、なかなか箸が止まりません!
ご飯が欲しくなる一品ですので、ガッツリ食べたいときにぜひ。
ここでは、私がよく質問されるぬか床を管理するにあたってのお悩み事例をご紹介していきます!
<よくある質問1>
ぬか床に野菜を漬ける前に、塩揉みをするのはなぜですか?
A.
塩揉みをすることで野菜から水分を出すと、野菜がスポンジのような状態になります。そうなることでぬかの旨みや栄養素がしっかり入りやすくなり、おいしく漬かる…というメカニズム。また、塩揉みをすることで、そのまま漬けるより漬け時間の短縮につながります。
塩揉みをしたら、しっかり余分な塩と水分をクッキングペーパーで拭き取ってから漬けてくださいね。
ただ、夏場など乳酸発酵が進んでいるぬか床の場合は、塩揉みをしなくても早く漬かるので、そのまま漬けて大丈夫です。
<よくある質問2>
足しぬかは、どのタイミングでするのでしょうか?その場合、捨て漬け(※)も必要ですか?
※捨て漬け…キャベツの外葉や芯、にんじんのヘタ部分などの野菜くずを入れること。ぬかに含まれる乳酸菌のエサとなり、ぬか床の乳酸発酵を促進させる。
A.
ぬか床は、たくさん野菜を漬けていくとどんどん減ってしまうので、少なくなったなと思ったら、その都度ちょっとずつ炒りぬかを足してあげてください。
炒りぬかを足す際は、塩を少々加え、ぬかが耳たぶの固さになる程度の水を入れるのもお忘れなく。
ぬか床がほとんどなくなってから追加するとなると、そこから1週間~10日ほど捨て漬けをして乳酸菌を増やさなくてはなりませんので、気づいたら少しずつ足しぬかをしましょう。
ぬか床はしっかりお手入れしてあげれば、半永久的に持ちます。愛情いっぱいにかき混ぜて育ててあげてくださいね!
1981年生まれ。お笑いコンビ「チェリー☆パイ」での活動などを経て、祖母のぬか床を受け継いだことをきっかけに「ぬか漬け芸人」「ぬか漬けタレント」として本格的に始動。全国でぬか漬けにまつわるワークショップを開催するほか、テレビやラジオなどのメディアに出演してぬか漬けをPR中。2014年には初の著書「カラダいきいき!におわないぬか漬けレシピ」(SPACE SHOWER BOOKS)を発表している。