発酵を訪ねる
体にやさしい甘酒ドリンクで
お米の魅力を再発見!
「甘酒・雑貨かふぇ こめどりーみんぐ」
2023/06/15
発酵を訪ねる
2023/06/15
東京タワーの麓にあたる浜松町・大門エリア。増上寺や芝公園などの観光スポットが集まり、日本らしい風情を感じられる場所に店を構える「甘酒・雑貨かふぇ こめどりーみんぐ」。2023年3月にオープンしたばかりでありながら、オリジナルの甘酒ドリンクを求めて次々と観光客や常連客が訪れています。甘酒に着目した理由や展望について、店舗の立ち上げやPRに携わっているEriGomeさんに話を伺いました。
もともと田町でオーガニックショップを開いていた店のオーナーが、“米”をテーマに据えることを決意し、2023年3月に再スタートを切った「甘酒・雑貨かふぇ こめどりーみんぐ」。
「お米ってそのまま食べておいしいのはもちろん、発酵の力で変化したり、時にはアクセサリーや雑貨、化粧品にも形を変える。そんなお米の可能性を通して、日本の良さを再発見し、日本が好きな人が増えて欲しいという思いが根底にあります。日本に暮らす人たちが日本に誇りを持てるように、それを堅苦しくなく、ポップな形で伝えていきたいと思っています」と、リニューアルの経緯を語ってくれたEriGomeさん。
EriGomeさん自身、小麦アレルギーを発症したことをきっかけに健康に気遣うようになり、米の魅力の虜になったひとり。そして、「古くから日本の生活に根付いてきた発酵文化を大切にしたい」という思いから、米を発酵させてつくる甘酒に注目。オーナーとスタートアップメンバー一丸となり、オリジナルの甘酒ドリンクを開発し、提供しています。
看板メニューの甘酒ドリンクは、1873年創業の老舗「山口こうじ店」とコラボレーションして開発。伝統の技を継承しながらも、気温や湿度など現代の環境変化に対応し、理想の麹をつくるために様々な改良を重ねてきた発酵のプロです。
「福島県にある「山口こうじ店」は伝統を守りつつ、若い人にも伝統を伝えようと学校で講演会を開くなど、新しい取り組みにも力を入れています。私たちと思いが似ていることもあって、コラボすることになりました。ここの甘酒は濃厚な味わいで、職人さんのこだわりがすごい。砂糖が入ってないのに、米本来の力だけでここまで甘くなるなんてといつも驚いてしまいます」
米と麹というシンプルな材料だからこそ、職人の技術と経験に左右される甘酒。「山口こうじ店」の甘酒は国産米100%で、化学調味料や合成保存料などは使用しない無添加。米本来の味わいや濃厚な甘み、発酵によって生まれた爽やかな香りが楽しめます。
そんなこだわりの甘酒をベースに、種類豊富なフレーバーを提供。火入れせずに生きた麹をそのまま楽しめる「プレミアム生甘酒」、トマトをまるごと発酵させたトマト甘酒に生姜シロップを加えた「トマトジンジャー甘酒」、栄養豊富な青汁と甘酒をブレンドした「青汁甘酒」、スイーツ感覚で楽しめる「きなこ甘酒」など、正統派から変わり種まで。さくらやいちごなど季節ごとに登場するフレーバーも人気なのだそう。
栄養豊富な甘酒ドリンクは幅広い年齢層に受け入れられているそうで、「意外とサラリーマンの男性の方も来ていただけますし、先日も5歳くらいのお子さんがおばあちゃんと飲みに来てくれました。土地柄から海外の方も多いですし、日本を知ってもらうきっかけになれば」とEriGomeさん。
店内は「和と癒やし」がテーマ。フレンドリーなスタッフとの会話や、ほっとひと息ついて休憩できるイートインスペースもあり、落ち着ける空間となっています。米粉を使ったグルテンフリーのクッキー、お米を使ったアクセサリー、米糠を使ったアイピローや入浴剤などのアイテムも取り揃え、ギフト探しに訪れる人の姿も。商品を組み合わせて誕生日や結婚式の贈り物から、ちょっとした手土産なども。遠方に住んでいる方が気軽に購入できるよう、オンラインショップの利用も可能です。
「気軽に立ち寄って、ほっこりしてもらえる場になれれば。甘酒を飲める場所って意外と少なくて、まだ飲んだことないという方も多いと思うのですが、コーヒーと同じ感覚くらい気軽に甘酒を飲んでおいしさやおもしろさを知ってもらいたい。日本で一番イケてる甘酒のカフェになるのが目標です!」