商品化の背景 / 飲み込む力を気にされる方が抱える課題

年齢を重ねて「かむ力」や「飲み込む力」に不安を覚えはじめると、食材の選択や調理方法の工夫などが必要になってきます。その一つに“とろみ”をつける調理方法があるものの、みそ汁などの飲み物は“とろみ”の具合を調整することが難しいため、介護に携わる方の負担になっていました。また、“とろみ”をつけるために使用する片栗粉やとろみ調整食品によって食品の風味が変わってしまうこともあり、おいしく食べることが困難になりがちでした。

開発秘話 / 高まる栄養療法の必要性と、新タイプのみそ汁ができるまで

高齢化や慢性疾患の増加を背景とした医療費の高騰が大きな社会問題となる中、「栄養の力」を上手に活用し、総合的に健康をサポートする「栄養療法」の必要性が高まっています。こうした社会情勢の中で先進的な取り組みを続け、国内外の医療・介護現場で幅広い実績を持つネスレ ヘルス サイエンス。そして、日本で最も支持されている味噌ブランド「料亭の味」を展開する当社。私たちは「口から飲み、食べることは健康・栄養状態の維持だけでなく、生きる喜びにもつながる」「日本の国民食であるおいしいみそ汁を、いくつになっても楽しんでいただきたい」という共通の考えを持っていました。互いの知見と技術を活かして、高齢者の食の楽しみを支えるみそ汁を商品化する。そんな思いから生まれた商品が「とろみ生活 料亭の味」です。