マルコメの糀甘酒について、品質の数値化を実施しました。
その結果、マルコメの糀甘酒は、国内大手メーカーA社、B社の甘酒と比較して、グルコース量が7.00〜17.65倍、オリゴ糖量が19.59〜66.84倍、遊離アミノ酸量が2.70〜3.46倍、グルタミン酸量が7.19〜33.50倍、甘酒の主要香気成分が1.70〜2.45倍、ポリフェノール量が5.37〜8.39倍多いことを証明。したがって、マルコメの糀甘酒は、米および糀由来の甘味、旨味、香りを強く味わうことができる甘酒であることが明らかになりました。
糖度(*1)について、マルコメの糀甘酒は21.0であり、国内大手メーカーのA社の甘酒の7.3、B社の甘酒の12.0と比較して、2.88倍、1.75倍。また、グルコース(*2)の含有量について、マルコメの糀甘酒は22.37g/100mLであり、国内大手メーカーのA社の甘酒の1.27g/ 100mL 、B社の甘酒の3.20g/ 100mLと比較して、17.65倍、7.00倍(*3)。したがって、マルコメの糀甘酒はコメ・発酵由来の甘味が強い甘酒であることが明らかとなりました。
*1:糖度は手持屈折法にて分析
*2 :グルコースはHPLC法にて定量
*3:分析数値については小数点第3位を四捨五入し記載。倍率については、四捨五入しない数値を元に算出
2021年の国内流通量より平均的な比較数値を割り出せる甘酒大手メーカーA社・B社を選定
オリゴ糖(*4)(トレハロース、ゲンチビオース、イソマルトースの合計)の含有量について、マルコメの糀甘酒は1.84g/100mLであり、国内大手メーカーのA社の甘酒の0.03g/100mL 、B社の甘酒の0.09g/100mLと比較して、66.84倍、19.59倍でした。つまり、オリゴ糖を多く有することが明らかとなりました。
*4:各オリゴ糖はHPLC法にて定量
マルコメの糀甘酒は、必須アミノ酸である「トリプトファン、メチオニン、リジン、フェニルアラニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、スレオニン、ヒスチジン」の必須アミノ酸9種類がバランスよく含有されています。遊離アミノ酸分析(*5)において、マルコメの糀甘酒の遊離アミノ酸総量(*6)は896.7mg/100mLであり、大手A社の甘酒の259.2mg/100mL、大手B社の甘酒の331.9 mg/100mLと比較して、3.46倍、2.70倍。このことから、マルコメの糀甘酒は他社の甘酒と比較して遊離アミノ酸を多く含む甘酒あることが明らかとなりました。
さらに、マルコメの糀甘酒の遊離アミノ酸総量896.7mg/100mLは他社のアミノ酸飲料(アミノ酸総量:〜600mg程度/100mL(*7))と比較しても同等もしくはそれ以上の含有量を有しており、スポーツや運動後のサポート飲料としても優れていることが明らかとなりました。
*5:アミノ酸の分析方法は誘導体化した遊離アミノ酸をガスクロマトグラフィーにて分析
*6:アミノ酸総量はアラニン、グリシン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、セリン、スレオニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、フェニルアラニン、リジン、チロシン、システインの14種類の遊離アミノ酸量の合計値にて比較
*7 :大手メーカー製4社のペットボトルアミノ酸飲料のアミノ酸総量から自社算出
旨み成分の代表的な成分であるグルタミン酸。グルタミン酸分析(*8)において、マルコメの糀甘酒のグルタミン酸量は4195.33nmol/mLであり、大手A社の甘酒の125.24nmol/mL、大手B社の甘酒の583.68nmol/mLと比較して、33.50倍、7.19倍。つまり、マルコメの糀甘酒は旨みを豊富に含む「旨い甘酒」であることが明らかとなりました。
*8:グルタミン酸の分析方法はアミノ酸一斉分析機にて分析
甘酒の主要香気成分の一つである“1,1-ジエトキシエタン”(*9)の含有量について、マルコメの糀甘酒は35.99mg/100mLであり、国内大手メーカーのA社の甘酒の21.12mg/100mL、B社の甘酒の14.69mg/100mLと比較して、1.70倍、2.45倍でした。したがって、マルコメの糀甘酒は甘酒らしい香りが多い甘酒であることが明らかとなりました。また、マルコメの糀甘酒は“1,1-ジエトキシエタン”の含有量のみが顕著に多く、甘酒らしい香りをダイレクトに感じやすい甘酒であると推察します。
*9:香気成分の分析方法はGC-MSにて分析
*9:香気成分の分析方法はGC-MSにて分析
総ポリフェノールの含有量について、マルコメの糀甘酒は462.20mg/mLであり、国内大手メーカーのA社の甘酒の55.09mg/mL、B社の甘酒の86.15mg/mLと比較して、8.39倍、5.37倍でした。また、抗酸化率について、マルコメの糀甘酒は82.60%であり、国内大手メーカーのA社の甘酒の7.09%、B社の甘酒の13.69%と比較して、11.65倍、6.03倍。したがって、マルコメの糀甘酒はポリフェノール量が多く、かつ抗酸化率が高い甘酒であることが明らかとなりました。
<測定・定量手法>
※分析に使用したマルコメの糀甘酒は、「プラス糀 糀甘酒LL 糀リッチ粒」です。
マルコメの糀甘酒は、米および糀由来の甘味、旨味、香りを強く味わうことができるうえ、健康維持につながる機能を有している甘酒であることが明らかになりました。
糀甘酒はそのまま飲むだけでなく、砂糖代わりの発酵甘味料として料理やスイーツにも使えます。また、アミノ酸も豊富に含んでいることから、運動やスポーツ後のメンテナンス飲料としての飲用も期待されます。マルコメは今回の結果をもとに、糀甘酒の効果的な使い方やレシピなどの提案、魅力を発信していきます。
※掲載の内容は2022年8月現在のものです。