こんな時だから。
家族がトモに、
楽しく食卓を囲もう。
働きながら、家族が食事をトモにする 世の中を創るプロジェクト
こんな時だから。
家族がトモに、
楽しく食卓を囲もう。
働きながら、家族が食事をトモにする 世の中を創るプロジェクト
働きながら父親や、共働き家族が、家族や友人と
食事を共にする時間が作れる、働き方・生き方を
推進する、父親支援のNPO法人
ファザーリング・ジャパンのプロジェクトです。
一人で食べるのではなく、家族や友人、職場の人や地域の人など、誰かとトモに食事をすることを「共食(きょうしょく)」と言います。
本プロジェクトでは、「共食」の意味を込めながらも、改めて今の時代にあった「共食」のあり方やイメージを作り、推進するために、親しみを込めて、共(トモ)に食(ショク)事をすることを「トモショク」名付けました。
トモショク9カ条を意識、実行することで、働く人が心と体のバランスを
保ちながら健康を維持し、充実した自分らしい仕事と家庭の両立を目指します。
1
時間
日常仕事を効率的に終わらせ、家族で食卓を囲む時間を大切にすること
2
料理
料理を自分のため、 家族のために作ること。また料理の楽しさに気付くこと
3
シェア
料理シェア(家事分担)しながらも、臨機応変にやれる人が
「判断」しトモショクすること
4
感謝
料理を作ってくれた人、食べてくれた人に感謝すること
5
健康
トモショクすることが、食生活習慣の改善につながり、健康につながることを理解すること
6
笑顔
トモショク中は、食事と会話を楽しみながら笑顔で食卓を囲むこと
7
協力
トモショクができる人を増やすために、自分ができることを協力すること
8
子育て
子どもと食を作り、 食事時間を過ごすことが、子どもの心や体を育つことを知ること
9
有限
家族や友人と食事をする機会を大切にし、機会は有限であることを理解すること
NPO法人ファザーリング・ジャパン
トモショクProjectリーダー
パパ料理研究家
滝村雅晴
人生100年時代をイキイキと過ごし、
日本の未来をトモに作っていきましょう。
社会全体として、長時間労働を削減するための流れが起こっています。特に夕食を家族や友人などと共に食事をする機会が勤務後にある暮らしは、豊かな人生に繋がり、結果的に仕事の生産性もあげていくのではないでしょうか。
「トモショクProject」は、働きながらも、夕食は家族や友人と食卓を囲み、食事をする生き方をすることで、生き方改革を進める、共に食卓を囲む時間や回数を増やすプロジェクトです。
NPO法人ファザーリング・ジャパン
トモショクProjectリーダー
パパ料理研究家 滝村雅晴
Profile
食育、共食(トモショク)、男女共同参画、WLB、働き方改革を、男性の家事料理参画をから推進する、日本で唯一のパパ料理研究家として活動。しかし結婚した当初は、仕事外食三昧で料理をしたこともありません。それが長女の誕生をきっかけに料理に目覚め、家族のために作る料理をパパ料理と定義し、パパ料理研究家として独立起業。男性の家事参画を通した女性の社会進出を進めるなか、2011年最愛の長女が難病に。翌年8歳で天国に旅立ちました。「家族で食卓を囲む回数は有限」なんだ。家族がトモに食事ができることは当たり前ではないことを世に伝え食卓の笑顔を日々増やし、オヤジの味を文化にすることを目指しています。
株式会社ビストロパパ代表取締役
農林水産省食育推進会議 専門委員
(2013年12月~2022年6月歴任)
大正大学客員教授
ゆとりうむプロジェクト理事
INTERVIEW
トモショクが、家族を、世界を明るくする!
レシピ通り丁寧につくったら
僕にもおいしいものがつくれた!
以前の僕は、成長中の会社の創業メンバーで、ほとんど毎日終電で帰宅。妻と一緒に暮らしていましたが、外食ばかりしていました。
そんな生活が変わったきっかけは、長女の誕生でした。幼い子どもがいると外食ができなくなります。そんな時、ある人から「この人の料理、おいしいですよ」と、料理本を教えてもらいました。その本のレシピ通りにつくったら、僕にもおいしいものがつくれた。これは衝撃的な出来事でした。
それからは、毎週末、レシピ本を片手に買い物に行っては料理をして、妻と娘と食卓を囲むように。『週末家庭内レストラン ビストロパパオープン』というコンセプトでブログを書くようになったのもこの頃です。
2年間後片付けは一切せず…
呆れて口もきいてくれなくなった
妻から学んだ
「男料理」と「パパ料理」の違い
そんなことを続けて2年ほど経ったある日、事件がおきました。自宅にやってきた仲間にイタリアンのフルコースを振る舞った翌日、妻の機嫌がめちゃくちゃ悪いのです。実は仲間が帰宅し、僕が酔っ払って眠った後、彼女は朝方4時頃まで食卓を片付け、洗い物をしてくれていたんですね。その時、一度も後片付けをしてこなかった自分自身を振り返りました。
この出来事をきっかけに気ままに自分のためにつくる「男料理」から、家族のための「パパ料理」へとシフト。おのずと妻や娘のことを頭に浮かべながら食材やメニューを選択するようになり、つくる時間や料理の準備と後片付けの仕方なども変化していきました。やがて「パパ料理で世の中を幸せにする」というコンセプトのもと活動を開始。パパ料理研究家を名乗り、世の中のお父さんが趣味ではなく、家族のために料理をつくる世の中づくりをしようと考えたのです。
最愛の長女が教えてくれた
家族や仲間と食卓を囲む
「トモショク」の大切さ
長女の病気が見つかったのはそれから間もなくのことです。病気の進行は驚くほど早く、約1年後、8歳8カ月で彼女は天国に行きました。「パパも料理をつくって、家族と一緒に食べる!」「お父さんと子ども、一緒に料理をつくろう」、そんな言葉を掲げ、奮闘してた矢先のこと。僕や家族にとってこれ以上悲しいことはないという出来事でした。
こんなに早く、彼女と一緒にごはんを食べることができなくなるなんて…。家族みんなで食卓を囲み、食事ができる回数は有限なんだと、決して当たり前のことではないと知ったのです。そして、この経験から僕は改めて「家族や、友だちや、仲間と一緒に食卓を囲み、ごはんを食べる」このことを人生の真ん中に置いて生きることをもっと多くの人に広めたいと思うようになりました。“トモショク”の大切さを長女が教えてくれたような気がしています。
みんなで家事を分担し、
笑顔で食卓を囲むetc
トモショクのために、みんなができること
トモショクをする上で、大切だと考えていることがいくつかあります。
それは、たとえば100%手料理にこだわる必要なんて全然ないということです。家族や仲間とトモショクを叶えるために、お惣菜やテイクアウト、簡単な調理キットなどを大いに利用して、一緒に食卓を囲むことを優先してください。みんなで楽しく笑顔で食べること、これこそが優先順位の一番上にあると思っています。
もしかしたら、まだ行儀よく食べられなかったり、好き嫌いがたくさんあるお子さんもいらっしゃるかもしれません。でも叱られてばかりの食卓はつまらない。ご家庭の教育方針はいろいろあると思いますが、みんなで食事をするのは楽しいな、そんなふうに思える食卓であることを何よりも優先させてほしいと思います。
また、料理の楽しさを知っている人が家族の中に増えることも重要です。その時、その場でできる人が判断して家事をし、臨機応変に動けたら、誰かだけ(例えばママだけ)が負担という状態から抜け出すことができます。そしてそれはトモショクの機会を増やすことにつながります。料理をしたことがないというパパは、ぜひパパ料理に挑戦してください。誰かに頼らずに食事を用意できるようになることは、パートナーが自由になるだけでなく、自分自身を自由にすることにもつながりますよ。
そうはいっても慣れない料理をいきなりするのは難しいと感じるなら、「調理」以外の料理家事を手伝うことから始めてみてはいかがでしょう。1献立を考える。2買い物をする。3食卓に配膳する。4食事を取り分ける。5片付ける。調理以外にも料理にはこれだけの仕事があります。みんなで家事分担することができたら、より軽やかにトモショクできるようになるのではないでしょうか。
また、トモショクをしたいと考えていても、残業が多いなど、多忙な生活を送る家族がいる場合、全員揃って食事をすることは簡単ではありません。「働き方改革」が進んでいる昨今ですが、個人の働き方を変えるだけでは限界があるため、まだまだ企業全体で働き方の概念を変えていく必要があると感じています。
実は見落としがちな料理のTPO
まずは週末料理からスタートを
パパ料理を始める際に、料理のTPOを整理しておくと、役に立つかもしれません。
毎日家族が朝昼晩と食べる「ケの料理」もあれば、誕生日やクリスマスなど特別なイベントのための「ハレの料理」もあります。さらには、家族が体の調子を崩しているときの介護の料理や、災害が起きたときの料理もあります。料理をする際、自分がやろうとしているのはどの料理なのか、少し整理して考えてみましょう。日常の食卓に「ハレの料理」を用意しようとしていないか? 家族の体調がよくないのに、香辛料が強かったり、脂っこい料理になっていないだろうか? そんな視点を持つことは、基礎的なことのように思いますが、パパ料理をする際に、とても大切なことです。
また、僕がパパ料理初心者の方におすすめしたいのは、慌ただしくなりがちな平日の時短簡単料理ではなく、週末など少し時間があるときの料理から始めてみることです。日常の時短簡単料理というのは、こだわりよりも手早さが求められるため、実はハードルが高いのです。まずはモチベーションが上がりやすい休日料理から始めてみてはいかがでしょう。私もそうでしたが、自分が食べたいものを、自分の手でつくれるようになると、料理をすることが楽しくなります。最初は趣味の料理、男の料理かもしれない。でもそこから少しずつパパ料理の視点を加えていくのも一つの方法だと思います。
パパ料理を、トモショクを通じて、
家族の食卓を、世界を笑顔にしたい
僕は今、オンラインを使ったパパのための料理教室を行っています。そこで伝えたいのは「家族の食卓を笑顔にするパパ料理」。誰かが、誰かのことを思って、食卓を整え、家族が一緒に食事をする。そんな家庭を少しでも多く増やしたいのです。また、「誰かと一緒に食事をすることは、ストレス軽減につながる」「人との食事はバランスの良い食事につながる」といった健康上のメリットがあることも知られています。
トモショクにより、家族が笑顔になり、健康な食生活を送る人が増えることは、明るい世界につながっています。そんな世界をつくるため、これからもさまざまな活動を続けていきたいです。
マルコメは、
トモショクProjectを応援します。